救急ER看護師ナナオの日々の事件や役立つ情報とかとか

救急ER看護師のナナオの日常で起こる事件や、役立つなぁと感じた情報を赤裸々にブログにしてます。激しくも悲しきユーモアある毎日を過ごしていきたいと切に願う今日この頃です。

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浪漫旅16 ~初体験編~ 

どうも。救急ER看護師のナナオです。

今日もメモリアルロマン飛行の続き。ロンドンでいきなり大男に襲われかけたナナオ。なんとか難を逃れることができたが、さらに危険が待ち望んでいたことを、この時は知る由もなかった。果たしてどうなるナナオの運命や如何に…。ではどうぞ!

↓↓前回のお話はこちらから↓↓    

nanao1230.hatenablog.com

 


AM3:00 

ロンドン…

お金が高くてユースホステルにも泊まれない…

街を歩けば輩(やから)に絡まれる…

仕方ないので私はひとりで霧雨が降りしきる中、孤独に駅前広場のベンチに座ってたたずんでいた。

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決めた。

始発でロンドンを出よう。

 

AM4:00

6月と言えど、ロンドンの夜更けは寒い。

さらに雨に打たれて私の体は冷えていく一方だった…

あと数時間で始発がくる。それまで辛抱強く待つのだ。

 

AM4:30

ひとりのおじさんが、凍えてる私に近づいてくる。

よく見ると駅員さんだった。

50歳くらいか?

そのアドバルーンのようにふくよかな体型はまるでケンタッキーのカーネルおじさんそのものだった。

「よう、少年。こんな時間に雨に打たれながら何やってるんだい?」

と聞いてきたので、私は

「始発を待ってる。そしてロンドンを出る。」

と答えると、

「そうかい。寒いだろう。おじさんが温かいコーヒーでもご馳走してやるよ。」

と親切に笑顔で言ってくれた。

もう感動である。感動しかないのである。

私はロンドンに降り立ち、初めて心がほんわかなって、おじさんの後ろを凍えながらついて行った。

 

AM4:40

路上のサンドイッチ屋さんにて。

「サンドイッチと温かいコーヒーを1セット、彼にあげてくれ。」

おじさんは財布からイギリスポンドを取り出し、私にサンドイッチと温かいコーヒーをご馳走してくれた。

その時の温かい味を私は今でも忘れない。

心温まる、人の温もりを感じる美味しくて温かい味を…

 

 

AM4:40

路上のサンドイッチ屋さんにて。

「サンドイッチと温かいコーヒーを1セット、彼にあげてくれ。」

おじさんは財布からイギリスポンドを取り出し、私にサンドイッチと温かいコーヒーをご馳走してくれた。

その時の温かい味を私は今でも忘れない。

心温まる、人の温もりを感じる美味しくて温かい味を…

 

AM5:00

おじさんと2人でベンチに座り、サンドイッチとコーヒーを食しながら世間話をする。

楽しかった。

おじさんは気を遣ってくれて、私でもわかるレベルの易しい英語をスロウリーに話してくれた。

おかげで私はすごくすごく楽しい時間を過ごすことができた。

そして私がサンドイッチを食べ終わった瞬間…

 
すりすり。

ん?

すりすりすり。

んんん!?

腰からケツにかけて何かを感じる…

と思って見てみると…

おじさんが短い手を必死に伸ばし、やたらと私の腰とかケツとか…体中をすりすりしてきやがるではないか。

触るというか…さするというか…エロイ手つきですりすりしてくるのだ。

はじめは意味がわからなかったが…

股間にまで手が伸びた時にようやく気付いた。

 
ゲイだ!(もっと早く気付けよっ!)

 

しかし私は私で…

サンドイッチ&コーヒーという親切心の恩恵を受けた身なので…

抵抗できない。

ゲイ駅員が微笑みながら何か英語でベラベラしゃべってくるが、

もちろん私は何も聞き取れずに…

得意の「イッツ、グー」しか言えなくて…

それが更なる勘違いを与えたのだろう。

ゲイ駅員はどんどん触ってくる。

しゃかりきに触ってくる。

 そして…


チュっ。


へ!?

 

トドメのベロンチュをされたのだった。

外国でパッキン美女とキッスするために始めた旅だったのに…

気づけば私は、ゲイ駅員のカーネルおじさんに外国での青春の1ページを捧げてしまった。

それはほんのりタバコのフレーバーが漂うロンドン仕掛けの夜更けのキッスだった。

やかましーわ!!!


そのあと、ゲイ駅員は

「もうロンドン発っちゃうの?」

「あと1泊しなよ。」

「なんならウチに来いよ。」

「ウチは広いぜ。」

「ただで泊めさせてやるよ。」

と、なんとしてでも私と最後までやりたい様子で…

終いには強引におっさんの住所が書かれてあるメモを手渡されたのだった。

 

私は「イッツグー!じゃあもう少しロンドンを回ってこの家に行ってみるよ!じゃ!」

と精一杯の笑顔でその場を離れ、速攻で始発列車に乗ってロンドンを脱出したことは言うまでもない。

ジーザス・ロンドン。

メタモルフォーゼ・ロンドン。

もう二度と来るかよ、グッバイ・ロンドン。


そして私はオランダへと向かうのだった。

 

 

To Be Continued・・・