救急ER看護師ナナオの日々の事件や役立つ情報とかとか

救急ER看護師のナナオの日常で起こる事件や、役立つなぁと感じた情報を赤裸々にブログにしてます。激しくも悲しきユーモアある毎日を過ごしていきたいと切に願う今日この頃です。

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浪漫旅12 ~忍耐編~ 

どうも。救急ER看護師のナナオです。

今日は浪漫旅の続き。

スペインを出る決意をしたナナオ。次に行く場所はいかに…。では今日もどうぞ!

↓↓前回のお話はこちらから↓↓  

nanao1230.hatenablog.com

 

暇だ。暇すぎる…。

私は今スペインとフランスの国境あたりにある山々に囲まれた小さな駅にひとりでいる。

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3度巡りあった彼女と別れを告げて、バルセロナを経つ日…

あぁ…迷う。迷う。迷う。

もっと東へ。マドリッドまで行って闘牛に乗ってそのままヨーロッパの最果て、ポルトガルまで行くか…

それともオシャレに深夜列車で花の都・パリへと出向くか…

 

私は迷った結果、コインで決めることにした。

パシ!

クルクルクル…

パシ!

運命が決まった。


いざ今日から花の都パリへ。

ということでバルセロナからパリへ出る。

しかしながら長い道のりゆえ、

電車を何度も乗り換えしないといけなくて…

私は今スペインとフランスの国境あたりにある山々に囲まれた小さな駅にひとりでいる。

 

なんという名前の駅だったか忘れたが…

その駅にいるのは駅員と私の2人のみ。

どんだけ寂しいんだよ、この駅はっ!

さらに…

駅のまわりには何もない。

店もなければ民家もない。

緑×緑×緑が無限に広がっている中にポツンとあるその駅。

とにかく何も無さすぎてどうしたものかと悩み中。


とりあえずパリ行きの夜行列車に乗るにはあと2時間ほど、ここでおとなしく待たなくてはならない。

待つ。

1時間。

待つ。

2時間。

そろそろ電車来る頃かな。


待つ。

3時間。

来ない…
列車が来ない…

待てども待てども列車が来ない…

 

確か地球の歩き方に

「※ヨーロッパの田舎町の列車は遅れることがしばしばあるから気をつけろ!」

的なニュアンスの事が書かれてあったが、

ま、まさか、それがこれか…これなのか!?

うぅ…

待つ…

4時間。

待つ…

5時間…

来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない

来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない来ない

列車が来ない…

遅れすぎだろ!

てか、もしかして私、駅間違えた?

いや、たしかにここだ。

電車の乗り継ぎ本を100万回読み直したが、確かにこの駅で間違いない。(この頃、インターネットなんて便利なものは携帯で見れなかった。)


さすがに5時間経つ頃には、普段から仏のナナオと言われている私だったが、だんだん面持ち・心持ちが阿修羅に変わってきていた。

 

 

私はとにかく5時間電車を待って、もう怒りのボルテージが2億パーセントを越えていた。

もう待てん!

駅員に聞いてくる!

てか、文句言ってやる!

侍を怒らせたら叩き斬られることを身を持って覚えさせてやる!

的なテンションで駅員の前に立ちはだかる私だったが、

 「ΘЮ$£☆ЯΨё◎Ш・・・」

 駅員、何言ってるかわからない…

私も私で言葉を使えず

「イッツ・グー」と返すだけで精一杯だった…

 うぅ…

 

待つ…

6時間。

待つ…

7時間。

待つ…
待つ…
待つ…

発狂しそうになった時…


ポッポッポー
と汽笛の音が…

来た!

現れた!

ついに現れた8時間遅れのパリ行き夜行列車。

補足すると8時間待っていた間に、駅に来た乗客は私一人。

列車に乗っても「ごめんなさい」らしきアナウンスのひとつもありゃしない…

どうなっとんじゃ、ヨーロピアン!

まぁ、乗れたから良しとしよう。

 

そして私の旅は更なる深みにハマっていくのであった。

 

次回パリ編…

エッフェル塔、シャンゼリーゼ通り、凱旋門…

きらびやかな街でパリジェンヌを口説くキムショーだが…

それが引き金になりパリ・マフィア達と抗争を勃発…

そしてパリのゴッドファーザーと呼ばれている男と出会うことに…

次回、何かが起こる…

いや、起こりそうで起こらない。


乞うご期待。

 

 

To Be Continued・・・