もちろん今日も行ったさ。富士そば。
「「今日こそは違うトッピングを!!」」
と心に決めてお店に入ったら…
なんと今日は新人の若者が店番をやっていた。
むむ…
この新人には私がいつも「朝そば」を食っているという事実を知らしめてやらねばならん!!
と、変な生き様とプライドをきどった私は、
「朝そば、冷たいやつ、ネギ抜き、持ち帰りで!」
という、芸もへったくれもない、いつも頼んでるやつを今日も頼んでしまった。
前置きが長くなったが、問題はここの店長である。
いつもお店にはじいさんとばあさんと店長がいるのだが、
店の長(おさ)である店長なのに、店長なはずなのに…
私が毎朝店に足を運ぶたび、掃除をしているところしか見たことがない。
もう一度声を大にして言おう。
掃除しかしてない!ここの店長!!
私はいつも
「この人は、本当にそばを作れるのだろうか?」
と、疑問を持ちながら挨拶している。
そしてある日のこと…
店長はいつも店の入口の黒タイルを必死に必死にモップがけしてるのだが…
その日はガラスケースに入っている作り物のそば達と値段表を総ひっかえしていた。
うん、うん、今日も頑張っとるな、店長。
そう思うのもつかの間…
ビューーーーーン
突風が吹いた。
店長がガラスケースを開けてるばかりに、
その中の作り物のそば達と値段表が嵐のように吹き飛び、
区役所通りに散る散る舞散る。
店長は慌てふためき、車に轢かれそうになりながらも
作り物のそば達と値段表達を命に変えても助け出そうとしていた。
その姿は滑稽でありヒーローのようにも思えた。
店長よ。乙。
頑張れ!富士そば。
負けるな!富士そば。
明日も世界の平和を守るのだ。
お話は続く☆★