あまり寝ていなかったので元気を出すためにレッドブルを買った。
その自販機ではレッドブルが160円で売っていたのだ。
激安!!
ひとまず1000円札を自販機にいれ、レッドブルのボタンを押した。
すると…
ジャリジャリジャリジャリジャリジャリジャリ・・・・・・
おつりが落ちてくる音が鳴り止まない。
さらに小銭は落ちてくる。
ジャリジャリジャリジャリジャリジャリジャリ・・・・・・
おぉ!
おぉ!
おぉ!
自販機が壊れたのだ!
自販機の神様が私の普段のツキのなさに哀れみを感じて、たくさんのお金を今私にわけあたえてくれようとしているのだ!
おぉ!
おぉ!
おぉ!
夢を見た。
小銭持ちになる夢だ。
小銭と言えど、これだけの100円玉達が手元にあれば数万円になるはずだ!
やれなにしよう。
まずは滞納した家賃を払おう。
そういえば髪がスースーするから帽子を5個買おう。
ん?待てよ?最近ハゲてる友達に良い毛生え薬の話を聞いたな。
少し高いと言ってたけど、それ買おうかな。
うん。ついでに友達にそれをプレゼントしてあげよう。
その前に風俗だ。
先輩に新宿の新しい風俗情報を昨日聞いたばかりだ。
とりあえずその店に行って上位5人の女の子をはべらかそう。
小銭をチップにして。
…と、夢見たのもつかの間。
小銭が出てくるところに腕を伸ばすと、
そこには1枚の50円玉と数十枚の10円玉が転がっているだけだった。
どんな出方しとんねん、この自販機!
自販機めっ!けっ!小銭め!
財布だけが膨らんだ私の夢と希望は陳腐なまでに敗れ去ったのだった。
今日も一生懸命生きよう。
お話は続く…