どうも。救急ER看護師のナナオです。
軽井沢に行った。
寒い。
12月初旬とは言え、凍えるほどに寒い。
シーズンオフのせいか、地元民以外は人っ子ひとりいなかった。
漏れてくる吐息は凍える白。
巨峰を食べるにも時期違い。
紅葉も終わり、雪の降るちょうど一歩手前の季節。
朽ち果てた森の中。
聞こえてくるのはミシミシと枝の折れる断末魔とヒョォォーという風の泣き声。
しかし、あおい空は東京のそれよりもどこまでも広がってるし、
雲はすごく薄く長くのんびり散歩している。
下を見れば、心地よくどこまで広がる田んぼの地平線。
地平線がぶつかってると思えば、そこには堂々と、そして図々しくもふんぞり返る山。山。山。
そして何より満天の星空が私の目には眩しすぎて、贅沢すぎるくらいの時間を惜しみなく与えてくれる。
今の私にとって、
シーズンでワイワイ賑わっている軽井沢に行くよりは、
こういう物悲しい寂びれた軽井沢に来た事の方が正解だったのかもしれない。
ディズニーランドに行くなら、迷いなくこの時期の軽井沢に行く。
何かを決める事も大事だけど、何も決めずにその時のインスピレーションで向かいたい処へ向かった時の方が、きっと答えのないワクワクする結末が待ち受けてるのではないかと思ってしまうのは私の悪い癖だろうか。
でも例えそこに何もなくても…
時間だけがただただ過ぎていってしまったのだとしても…
そこに後悔は全くなく…
その場で見たもの、匂ったもの、感じたものは二度と忘れる事はない。
そしてきっと裏切らないのだろうと思う。
また機会があったらこの街に来たいと思った。
そんな冬が始まる秋の終わりだった。
素敵な時間をありがとう。
お話は続く☆★