どうも。救急ER看護師のナナオです。
今日は浪漫旅の続き。パリへ突入した私に早々に降りかかってくる事件たち…パリって怖いね。それでは続・待望のパリ編、どうぞ!
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今、一番手にしたい力⇒フランス語学力
フランスでは私の言葉は全く通じなかった。
すごく孤独だ。
言葉が通じない世界がこんなに孤独だなんて思わなかった。
うぅ。
私は孤独というプレッシャーに負けそうで、
人通りの多いシャンゼリーゼ通りをただただもぬけの殻のように歩いていた。
そしたら背後から忍び寄る影。
「お兄さん」
おぉ。久しぶりの日本語。そして日本人!
振り向いてみると、
そこには頭のてっぺんから足のつま先までブランド品に身を包んだイケメン君が立っていた。
彼は一体、私に何の用があるのだろうか。
「お兄さんにちょっと頼みたい事があるんだけどいいかな?」
…ん。
あ、怪しい。
こいつ怪しすぎるぞ。
「なんでしょうか?」
私は怪しすぎるイケメン君の話をひとまず聞いてみることに。
と、どうやらこういう事らしい…
シャンゼリーゼ通りにあるヴィトンの店に行ったら日本人ばかりうじゃうじゃ居るから、そこでこっそり日本人の買い物客に「この店より安くヴィトン売ってる所があるからついてきなよ」と声掛けて、そのイケメン君のところまで連れて来てほしい…とな。
おいおいおいーーー!!!
完全怪しすぎるだろ。
てか、私の身なりが同業者に見えたのか!?
そんなことなかろう!
こんなボロボロのTシャツ・短パン姿に身を包んだ私がヴィトンの店に入ること自体、ナンセンスだろ!
てか、捕まりたくないし!怪しすぎるしオマエ!
と、怒鳴ってやろうと思ったが、
久しぶりに日本語が聞けて嬉しかったので、ちょっと様子見で
「え?なんで私がそんなことしないといけないの?てか、ヴィトンのバッグ3個くれたら考えてもいいよ。」
と、半分ジョーク、半分本気で言ってみたら、
無言でそのイケメン君はどっかに行ってしまった。
…
ケッ!ケッ!ケッ!
ド阿呆がーーーー!!!
…
しかし…
シャンゼリーゼ通りのヴィトンって気になるな…
少し行ってみようかな。
という欲がついつい出てしまい…
ナナオ、いざヴィトン・シャンゼリーゼ通り店へ。
ほぉぉ。これがパリのヴィトンか。
と、店の中に入りきや…
おいおいおい!
9割が日本人だぜ!
な…何のためにわざわざパリにきてヴィトンを買いあさってやがる!
これが金持ちの成せる技か!
六本木とかでいいやん!
銀座とかでいいやん!
な…な…なぜパリへ!?
1人でそんな事をさい悩んでいたら…
「ヘイ!ユー!」
と、ガードマンっぽいムキムキのフランスおっさんに呼び出され、店からの退出を命じられた。
・身なりが汚い
・目つきが怪しい
・お金持ってなさそう
という3拍子が退出の理由らしい。
私は見事に3拍子兼ね揃えていたらしい。
あー、やだ。やだ。
もうこんなの、やだ。
うん。パリから離れよう。
パリ死ね!
私はパリが嫌いだ!
何が花の都だ!
何が芸術の都・パリだ!
侍をバカにしやがって!
貧乏人がこの街に入るには畏れ多いわ!
…なんて自分勝手にパリに対して劣等感と嫌悪感を抱いたまま、私はパリを跡にし、そのままロンドンへと流れるのであった。
しかし!
ロンドンではさらなる貧乏人に対する仕打ちが待ち受けていようとは…私はまだ知る由もなかった。
To Be Continued・・・