どうも。救急ER看護師のナナオです。
12月に私、看護研究の発表をします。
まぁそれにあたり、西新宿にある東京都看護協会の図書館まで足を運んだ。
目的は、自分の研究の参考となる文献探しであった。
図書館は朝の9時から空くのだが、私は気合十分だったため、朝8時前には図書館の前にいた。
いやー、早く着きすぎたわー。どうしよう…
と迷っていたら、隣に一軒の喫茶店があった。
名前はブラジル館。
なかなか良い店構えであった。
まわりにタバコを吸える場所もないし、とりあえずあと1時間ほど時間を潰すか。
と思い、店の中へ。
出勤前のサラリーマン、おじいさん、おばあさん、外国人…
いろいろな人がコーヒーを飲みながら談話したり、パソコンカタカタしたり、小説読んだり、ざっくばらんな店の中。
とりあえず私は、論文作りのために用意した資料に目を通しながら、
コーヒー(確か250円くらい…)とタマゴサンド(確か350円くらい…)のモーニングセット的なやつを頼んだ。
うむ。なかなか絶品ではないか。
朝から美味しいサンドと美味しいコーヒーを飲んでご機嫌だった私は資料に目を通す。
と、あっという間にもう朝9時げな。
私は席を立って、店を出ようと、レジに向かう。
と…
推定50歳ほどのおばさんが、横からカニ走りのようなこきざみなステップを踏みながら、ギリギリ割り込んできやがった。
まぁいい。
いつもの私なら、テーブルをひっくり返して「割り込みだろーがー!!」と叫びながらそのおばさんにドロップキックをかますところだが…
朝から美味しいサンドと美味しいコーヒーを飲んでご機嫌だった私は、仏の広い心で彼女(推定50歳のカニ走りおばさん)を紳士的にどうぞどうぞ、お先にどうぞ。と、先にお会計することを受け止めてあげた。
そんな私の紳士的な素振りをみて、なぜか彼女(推定50歳のカニ走りおばさん)はニヤニヤとにやけていた。
なんだこいつは!?
私は少し怖くなった。
そしてビビッたのはその後…
その彼女に向かって店員「お会計6330円になります。」
だって…。
!?
高っ!!!
おいおい、こいつ、何を食べて何を飲んだらこんな喫茶店で6330円もいくんだ!?
ここは居酒屋じゃないんだぞ!!
しかもひとりでかっ!!
まだ朝の9時だぞ!!
とりあえずツッコミどこが満載すぎる。謎が謎を呼ぶ。
私は何が起きたか分からず、ふと彼女が座っていた席のほうへ目をやった。
その机の上には…
もう皿もコーヒーカップも何もなく…まっさらな状態だった。
店員かたづけるの早っ!!
めちゃめちゃ何注文したか気になるだろーがよ!!
そして彼女に視線をやる…と、すでに彼女は店を跡にしていた。
まさに唖然…神隠し…今目の前で何が起こっているのか理解できなかった。
これは現実か?それとも夢の世界か?私は看護研究の論文を書くために朝早くから新宿に来て、そして喫茶店に入って、資料に目を通しながらタマゴサンドとコーヒカッ…
…
…
お客様…
600円…
お客様…
「お客様、お客様、600円になります。お客様…」
と、店員の呼びかけで現実世界に呼び戻された私だった。
その後、図書館にて文献を探しながら資料の訂正を行う私だったが…
彼女(推定50歳のカニ走りおばさん)のことが気になって、集中できなかったことは言うまでもない。
お話は続く☆★