救急ER看護師ナナオの日々の事件や役立つ情報とかとか

救急ER看護師のナナオの日常で起こる事件や、役立つなぁと感じた情報を赤裸々にブログにしてます。激しくも悲しきユーモアある毎日を過ごしていきたいと切に願う今日この頃です。

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24年と21日→愛しい人よ

どうも。救急ER看護師のナナオです。

 

せっかく昨日父の話が出たので、忘れないうちに父についての思い出を語ろうと思う。

 

◎パチンコ◎

休みの日は9割パチンコ。2万円以上勝った時だけ、その日の晩御飯は家族でファミレスへと足を運んだ。それはそれで楽しかった。

 

◎野球◎
ゴールデンの時間帯にいつもテレビで野球観てるから苛立って仕方なかった。そのせいで私はスポーツ観戦にあまり興味が持てない大人になってしまった。しかし、なぜか妹はやたらと野球を観に行きたがる。妹へ。この裏切り者め!

 

◎将棋◎
5万回くらい将棋で父と勝負したが、勝ったのは2回くらいしかない。そしてその内の1回は、「私が勝ったら好きな物を買ってくれる」と約束したのに、結局何も買ってくれなかった。ファミコンソフト欲しかったのに。あの時の恨みは死んでも忘れない。

 

◎教会◎
うちは代々クリスチャンらしいのだが、日曜の教会にて…すごく些細なことで…本当にすごく些細なことで…理不尽におもいきりぶん殴られたことがある。キリストは「争いごとはダメやでー」と何度も聖書で言ってるのに。エルサレムと肩を並べる聖地・ひばりが丘教会にて、皆が皆お祈りや聖歌合唱に精を出してる中、子供ながらにしておもくそぶん殴られた。何度も言うが、すごく些細なことで…。理不尽すぎるぞ。神への冒涜だぞ。父よ。

 


そんな父は何度も入退院を繰り返していた。

そして私が16歳の夏…

父は逝った。

 


現実が現実か夢かさえわからないまま時間だけがただただ過ぎて行く。

ただひとつだけ現実として残ったのは、

お見舞いに行く度に感じるあの病院独特の張り詰めるような「空気感」と「におい」だった。

 

時はそのまま過ぎ去り

父が地獄に落ち…

いや天国へ行って?

行ったのかどうかは定かではないが、

ちょうど1年が経った。

 

その頃、私は17歳で、家が狭かった事もあり、母と妹と3人で川の字になって寝ていた。

まぁ思春期という事もあり、勉強だと偽って、くだらない事をグダグダと夜中までやっていた為、寝るのはいつも私が最後だった。

 

気付けば丑三つ時。

そろそろ寝ようかと寝室へと向かう。

と、その時、

ん?

におう…

感じる…

これはあの時の「空気感」と「におい」…?

そうだ!そうに違いない!!


その時、私が感じたのは、

まぎれもなくあの1年前の病院の張り詰めるような「空気感」と「におい」だった。


あ、そういえば今日でちょうど1年だ!
か…かえってきてるのかよ、父っ!!!

 

私はこれまで生きてきて、
色々な心霊スポットにも立ち寄ったが、
驚くほどの霊感ゼロ人間だったので、
今、まさに目の前で起こっている事が信じられなかった。

 

しかし確実に感じるこの「空気感」と「におい」…


確実にかえってきとるやないかーーい!!


私は嬉しさとか怖さとか感じる間もなくパニック!!

パニック。

パニック。パニック。

パニック。パニック。パニック。
……………………………………
……………………………………………
…………………………………………………

どうしていいかわからず、

八方塞で気が動転したのか、

慌てて、机の一番下の引き出しのさらに奥のほうに隠していた秘密の花園に散乱しているエロ本達を全部引っ張り出して、即座にゴミの日でもないのに、ゴミ捨て場に捨てに行った。

 

 

ごめんよ、父ーーーーーー!!!!

もうこんな淫らなものは見ないことにするよーーー!!!

ありとあらゆる煩悩を捨て去るから許してくれーーーー!!!!

ブッダ、ガンジー、マリア様ーーー!!!

誰でもいいからお助けをーーーーー!!!!

と、当時の私は心中叫びながら、布団をかぶってガクガクブルブル…って感じでもなかったが、

 
朝目が覚めると、そこには「空気感」も「におい」も失くなっていた。


次の日、母や妹に聞くが、

そんなにおいはしなかった。の一辺倒。

確かにこの2人は私が1人でパニクっているにも関わらず、これでもかってくらい鈍感に爆睡していた。


あれから24年と21日が経ったが、

あの日以来、私はその「空気感」と「におい」を一度も感じることはない。


うーん。世の中って不思議だらけのパラレルワールドですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

父が死ぬ数日前…

抗がん剤のせいで父は記憶がほぼなくなっていた…

私や妹にも「誰ですか?」と訪ねてくる始末…

それでも…

それでも父は母のことだけは最期まで忘れなかった。

そしてその事実だけが、

私が夢の世界に迷い込んだ時に現実の世界に引き戻してくれる唯一の事実である。 f:id:nanao1230:20190821074846j:plain

あれから24年と21日が経ってしまったのか。

今更感ハンパないが…

今でも彼を尊敬している。

 


お話は続く☆★

 

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ちなみにこちらのブログには、看護師視点のお役立ち情報を掲載してます。

時間に余裕があれば是非ご覧ください。

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