救急ER看護師ナナオの日々の事件や役立つ情報とかとか

救急ER看護師のナナオの日常で起こる事件や、役立つなぁと感じた情報を赤裸々にブログにしてます。激しくも悲しきユーモアある毎日を過ごしていきたいと切に願う今日この頃です。

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魔女VS看護師→負けられない戦い

どうも。救急ER看護師のナナオです。

 

年末に行われる看護研究のデータをまとめるために、

仕事帰りにファミレスに立ち寄り、

データのまとめ作業をしようとしたのだが…

 

くそっ!またかっ!

私の隣には大体変なやつが座ってくる。

また今日も変なやつが座ってきやがった…


魔女っぽい感じの40代女性。

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服は全身黒。しかもボロボロ。

たばこはセブンスター。

注文はドリンクバーのみ。


見るからに怪しく血なまぐさい匂いが漂う女…

 

はい、予感的中。

この女、席に座ってからずっと一人でなんかブツブツつぶやいてやがる。


くそっ!

他にもたくさん席空いてるだろーがよ!


しかし…

しかし私は

他の席に移動する勇気もなく…

私はその女とただただ勝負することに。

なんの!?

うん、沈黙の勝負。

沈黙というより…

この人、ひとりでブツブツつぶやいてるから沈黙じゃないんだが。

 

くそ。

なんか状況的に負けてる気がする。

 くそ。

 

私も負けじと、

口に出してブツブツと看護研究のデータをつぶやいてみる。

 

ん?

傍からみたら二人とも奇人変人やん。

 

しかし彼女はそんな事はお構いなし。

ずっとブツブツつぶやきながら、

ドリンクをやたらハイペースで飲み続けやがる。

3分置きにドリンクバーに立ち寄っては

新しいドリンクを継ぎ足し、

そして飲み干すごとに

空になったマグカップを

机の隅から順に並べていく始末。

 

なんなんだ一体、この女はっ!?


さらにその女は

1杯飲むごとに

口に出して数えてやがる始末。


1杯、2杯、3杯…へへ(笑)

1杯、2杯、3杯、4杯…へへ(笑)

1杯、2杯、3杯、4杯、5杯…へへ(笑)

てな具合に…。


ドリンクバーを15往復する頃には

机の半分はカップで埋まっていて、

そしてなぜか他にもたくさん客がいるのに、

私の前を通る時だけ私の顔を覗き込み、

「ニヤっ」

と笑みを浮かべ、

また何かブツブツつぶやきながらドリンクバーへと行く始末。

 

だからなんなんだ一体、この女はっ!? 

気にしたくなくても気にならざるをえない…

てか、なんだかだんだん腹が立ってきた。

 
ダメ!ダメ!

看護研究に集中…

研究に集…

研…に…

 

集中できるかぁぁーーーーーぁぁぁああああ!!!!!!

しかもあれだ。

やたらセブンスター吸いやがる。

もうすでに灰皿3個使ってやがる。

完全に私に対する冒涜だ。

でも私は負けない。

看護研究に集中だ。しゅうちゅぅぅーーー!!

 

空のカップと灰皿で彼女の机が埋め尽くされる頃…

流れが一気に変わった。

 

「ねえねえ」

 

!?


こ…こいつ…

話しかけてきやがった!

なんだ?なんなんだ一体!?

 

「は…はい?」

私は声にならないくらいのびびり声で彼女につぶやく…

 
「今、何時?」

 「へ?く…くじ、…サン…じゅぷんです」

 

くそ。

声にならない。

私、へたれ。

 

そしたら彼女は万遍の笑みを浮かべて

「あっそ。ありがと。がんばってね。研究。」

と、言いながら黒いニットをバッサーと羽織り、ファミレスを跡にしていった。


な!な!なんだったんだ一体!あいつはぁぁぁーーー!!!

まさかの同業者だったのかぁぁーーー!?

そして真夏なのにナゼ黒いニットぉぉーーー!!!

東京ってやっぱり怖いところなんですね。

 

お話は続く☆★

 

 

 

【追伸】

上下黒のボロボロ服を身にまとった40代の女性を見つけた方は、何も言わずに彼女に時計をプレゼントしてあげてください。