こんにちは。
救急ER看護師をやっておりますナナオと申すものです。
私、小説はどちらかと言いますと村上春樹派であります。
その中でも「海辺のカフカ」が大好きであります。
特に好きなのは「ナカタさん」であります。
と、ナカタさん口調で始めてみたが…
ナカタさんというのは、猫と話せるじいさんなのだが、
じいさんになったらこうなりたい…とずっと思っている、今でも。
きっと、ナカタさんって人間の本質なんだろなぁ。
まぁそんなことはどうでもいい。
ついに!
ついに!
行ってきた!
夜勤明けでそのまま赤坂に向かってやった!
舞台「海辺のカフカ」@赤坂ACTシアター
これは私の中ではかなりの衝撃的作品。
なんと言っても村上春樹×蜷川幸雄。
想像しただけで震えてくる。
夜勤明けで軽く28時間ほど起きてたが、
アドレナリンが出まくって胸の鼓動が自分でも聞こえてくるくらいハイ↑
…そのくらい興奮していた。
3時間10分の公演…
長っ!
でも短っ!
ってくらい集中して観てきた。
感想…
まぁ…幻想的でしたよ。
光の使い方とか、透明な箱を使うとか、雨とか魚降らせるとか…
さすがの演出だわ、蜷川さん。
佐伯さんはさすがの存在感。オーラ。人間力。
そして、ナカタさん…最高でした。
しかしながら物語の意味はよく分からなかった。
小説を読んだときと同じ。
意味は理解できない。
なんというか…ふわふわしているのだ。
それがまたすごい。
小説で味わったふわふわ感を
舞台という空間で視覚的に通して観ても、
やはりふわふわしていた。
物語の意味はわからない。
しかし最後にはふわふわに包まれて感動して終わっているのだ。
テイストは全然違うけど、天井桟敷や夢の遊眠社、万有引力といったところか。
こんなもん、物語に意味を考えたらダメなのだ、きっと。
その瞬間、瞬間、自分が感じることを素直に受け止め信じる。
その連続でしかないのだ、きっと。
村上春樹の良さを蜷川幸雄がしっかり視覚的にも表現できていた舞台。
素晴らしかった。
ただ、なぜ、あんなミュージカル的なお芝居になってしまったのか…
それだけが謎だった。
蜷川さんの演出だったのかな…
箱が広いから仕方ないのか?
透明ボックスを越えて声を届ける必要があったからか…
なんて色々考えたけど…
つまるところ、観てよかったお芝居でした。
ナカタさん、あと星野が個人的に好きでした。素敵すぎる。
一説では、海辺のカフカは星野の物語だとも言われている。
今度その謎を解明したい。
まぁなんにしても…やっぱり舞台は、いいなぁ。
お話は続く☆★